コーヒー豆を焙煎するとは?
「コーヒー豆を焙煎する」という言葉はよく聞きますが、実際にどうするのかご存じでしょうか?
焙煎とは、コーヒーの生豆に熱と圧力(カロリー)を加えることです。
コーヒー豆というと誰もがあの焦げ茶色の豆を想像しますが、あれは焙煎後の豆なんです。
焙煎する前の生豆はあんな色ではなく、白っぽい薄緑色をしています。
生豆のままではコーヒーにして飲むことができません。
生豆を焙煎することで、その過程で生じる化学変化が豆に独特の酸味や苦味をもたらすのです。
また、熱や圧力、焙煎する時間によって焙煎深度が変わることも、コーヒー豆を焙煎するうえで知っておいた方がよいでしょう。
焙煎深度にはかなり細かい分類がありますが、大きく分けると浅煎り、中煎り、深煎り、それに極深煎りの4つです。
焙煎が深いほど苦く、浅いほど酸味が強くなります。
なお、浅く煎る方が時間が短くて簡単そうですが、短時間で豆全体に熱と圧力を加えなければならないので、浅煎りほどテクニックが必要です。
自家焙煎に必要な道具と焙煎の方法
コーヒー豆を自家焙煎するには、まず必要な道具をそろえましょう。
コーヒーの生豆、豆の量を測るための計量器、豆を洗うためのザル、手網が必要です。
また、火にかけるためコンロも必要ですが、IHコンロでは焙煎ができないので注意してください。
高温になるため、手を保護するための軍手なども用意しておくとよいでしょう。
続いて、焙煎の方法です。
まず生豆を計量して適量を取り、次に生豆をよく洗ってください。
豆を洗ったらそれを手網に入れて火にかけますが、その前に手網にアルミホイルを被せる方法もあります。
熱がより高まるため焙煎時間が短縮できるのがメリットです。
手網に入れた生豆を火にかけますが、火加減は手の位置で調節します。
手網を火に近づけると強火、遠ざけると弱火という感覚で、通常は中火よりからやや強火で焙煎します。
あまり弱火だと焙煎に時間がかかりすぎて、豆の風味を損なってしまうことがあるので注意してください。
しばらく火にかけていると豆がパチパチと弾け始めます。
ここまで7~8分ほどで、これがファーストクラックです。
さらに2~3分火にかけていると、先ほどより鈍い音がし始めます。
これがセカンドクラックで、豆が破裂している状態です。
コーヒー豆の風味はここからの工程にかかっています。
お好きな深度になるまで焙煎しましょう。
もちろん慣れるまでは時間がかかるので、いろいろ試して自分の好みの風味を見つけてください。
好みの風味まで焙煎したら火を止め豆を冷ましますが、このとき、時間をかけずに一気に冷ますのがコツです。
冷ますのに時間がかかると、想定した深度より焙煎が進んでしまいますから、うちわか冷風のドライヤーを使うとよいでしょう。
そうやって自分で焙煎した豆で淹れたコーヒーは、まさに最高の味がします。